TOSHIBA REGZA 37Z3 + DENON SC-T33SG

テレビの選択肢が事実上プラズマか液晶のどちらかのみとなってから、何年経ったのでしょうか。HDブラウン管の映りのよさを享受しつつ、1年に1度は電器屋のテレビコーナーでプラズマと液晶の進化をチェックし、「まだまだブラウン管を超えてないな。フッ。」 なんてアホな優越感に浸っていましたが、自室の2004年製 TOSHIBA FACE 28ZP58 の動作不調を以って、いよいよ我が家からブラウン管のテレビは無くなることになりました。

無駄なプロローグはこれくらいにして、新しいテレビを買わざるを得ない感じになった、って訳です。リビングのテレビは、2年前からパナソニックのプラズマ TH-P42S2 を使用しており、プラズマの良い点悪い点はある程度把握したつもり。プラズマは画質は優れているものの、消費電力が高く、画面の焼き付きも気にしなければならず、自分の部屋での使用用途(主にゲーム)と設置スペースを考慮し、液晶方式を選択しました。今回のエントリは、製品そのもののレビューはおまけで、ゲーム好きの人間が、ブラウン管から液晶のテレビにチェンジした場合の所感をメインに書いてまいります。

良い点
・ 画面が大きくなった。28→37インチになり、Forza4の迫力は倍増。いや1.5倍増くらいかな。怒首領蜂大復活などの縦シューを横画面でプレーしてもまずまずの大きさになり、快適にプレイ出来ます。設置スペースを考えて37インチにしましたが、42インチでも大丈夫そうだったので微妙に後悔していたり。

・ 画面(静止画または動きの少ないシーン)がくっきりはっきり。ブラウン管では滲んでいたラップタイム等の文字がくっきりしゃっきり表示され、美しい。Forza4のコースローディング画面に背景があったことに、液晶に変えてから初めて気がつきました。

・ 低消費電力。ワットチェッカー計測値は以下の通り。

28ZP58 節電2(という名前じゃない。忘れた) 115~130w
37Z3 バックライト45 標準 68w
37Z3 バックライト45 節電1 58W
37Z3 バックライト45 節電2 54W

バックライト45 節電1で常用しているので、ブラウン管時代の2分の1以下の消費電力に。いや、ブラウン管のときは、BDレコーダーのチューナーも使用していたので、+20wの135~150wくらいにはなっていたはず。節電サイコー。テレビ見ないのが一番いいんですけど。ちなみに TH-P42S2 は平均330wです。w
また、このZ3シリーズは、DTCP-IP対応のDLNAサーバにすることが出来るのですが、待機時にもDLNAサーバとして機能する設定にすると、30w程度の消費電力でした。1年で5000円強の電気代。DRで録画した番組を DiXiM Digital TV をインストールしたPCで問題なく鑑賞出来ましたが、けちな私には無理。

・ サイズがコンパクト。ブラウン管からもたらされる殺人的な野暮ったさから解放され、一気にモダンな雰囲気の部屋になった感じがします。するだろ!するって言って。

・ 異常なまでに細かく設定出来る。FACEの時代でもその片鱗はありましたが、8年の間に深化しまくったのか。「信号フォーマット詳細表示設定」をオンにすると、4番目の画像のようなものまで表示出来ます。なんかこのBSの番組の画質はいまいちだな~、とチェックすると1440×1080とかだったりして割と使えます。

・ ゲームモード搭載。シューティングゲームを標準モードでやると、発狂するほどの入力遅延が味わえます。ゲームモードにすると、ブラウン管と比較しても違和感は無いレベルの操作性になります。このZ3シリーズはスペックシート上では、0.7フレームの遅延になってます。シューティングを良くプレイする人は、いわゆるゲームモードを搭載した液晶TVをチョイスしないと悲惨なことになると思われます。同じ東芝のREGZAでも、モデルによって遅延の値が違うので要注意です。

・ 動作がきびきび。電源入れてから画面が表示されるまで約3秒。チャンネル切り替えは1.5~1.8秒程度。番組表起動は仕様通り0.3秒くらい。

悪い点
・ 動きのある映像では残像が凄い。 数年前よりは大分マシになっているような気がしますが、ブラウン管と比較するとまだまだ酷いとしか言いようがない。液晶の限界か、と言いたいところですが、ヨドバシでデモってた70インチのAQUOS X5(50万円くらいのやつ)では、残像がそれほど気にならなかったので、液晶だからどうしようもない、という訳でも無さそう。シャープ曰く24倍速相当らしいですが。w この機種は4倍速相当?よく分らん。
残像感の「無さ」は、28ZP58>>>>>>>>>>>TH-P42S2>>>>>37Z3
上記の話は、普通の映像コンテンツの話であり、シューティングゲームの弾などは残像はあるものの普通にプレイ出来るレベル。

・ 画質がのっぺりしている。なんと言えばいいのか難しいですが、油絵みたいな感じというか。画質は同価格帯のプラズマのほうが明らかに綺麗だと思います。細かく映像設定が出来る機種なので、設定でどうにか出来るかもしれませんね。

・ IPSとは思えないほど、横からみると画質が変化する。LEDのせい?大きさのせい?良く分りませんが、かなり角度をつけて見ると、白っぽくかつ暗く見えます。節電レベルを1上げた以上に暗く見える。デスクトップPCをいじりながら横目でテレビをよく観る私にはつらい。

まとめ
残像はかなり気になりますが、静止画の綺麗さや、画面の大きさアップによる迫力増を勘案すると満足度は80点(/100)くらい。今後の液晶のさらなる進化を期待したいと思います。

あ、スピーカーの感想忘れてた。DENONのスピーカーを初めて体験しましたが、結構中低音重視のスピーカーだと思いました。ちょっと低音が強すぎるので、AVアンプで周波数下限を40Hz→60Hzに調整したらいい感じになりました。サブウーファーを起動するほどでもないようなシチュエーションではなかなか良いかも。終わり。

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PLANEX MZK-RP150N

貧乳はステータス、じゃないかもしれないが小さいことはステータス。ここ最近小さければ小さいほど美しい(お○ぱいは除く)、という価値観になってきた私。お仕事で使いたいアイテム第2弾、ちびファイことMZK-RP150Nを購入しました。製品HPに「「ちびファイ」と呼んでください」なんて書いてあったのでそう呼びましたが、一般消費者でその呼び方をしている人はいるのでしょうか。どうでもいいですが。

良い点
・小せえぇぇぇぇ。店頭で見て愕然としました。ネットで買えば2300円ちょいなのに、その場で3100円で購入してしまいました。画像で見ても分かる通り、まさにマッチ箱なみ。っていうかそれ以下かも。なんだこれ。w

・ルータとして必要十分な機能を装備。ルータ、AP、コンバータと3種類に使え、NATを切ることも出来るので、仕事がはかどりそう。この前買ったハブ同様、実はたいして使う機会は無いのですが。

悪い点
・工場出荷時の設定では、セキュリティ的に問題あり。デフォルトでセキュリティ無しの仮想APが1つ有効になっているので、それを無効にするかパスフレーズを設定する必要があります。この製品に限りませんが、設定画面にアクセスするアカウントの初期パスワードも「pass****」なので要変更。

・悪い点、というには語弊がありますが、スループットが低い。この小ささかつUSB給電で消費電力2.5W以下ということからも推察可能ですが、まあ速度は出ません。デフォルト設定で簡単にWR8300Nとのスループットを比較してみた結果は以下の通り。テストはKDDIのスピードテストサイト(有線だと600~700Mbpsは出るサイト)で、どちらの機器もアクセスポイントモードで実施。

測定環境1 木造住宅2階の部屋にAP、同室のPCで測定(AP-PC間の距離約1.5m)
MZK-RP150N: 30~35Mbps
WR8300N: 60~75Mbps

測定環境2 木造住宅2階の部屋にAP、ほぼ対角線上となる位置の1階のPCで測定(AP-PC間の距離約8m)
MZK-RP150N: 8~15Mbps
WR8300N: 60~75Mbps

WR8300Nの高性能っぷりに嫉妬、というかPCのク○っぷりに憤激。速度測定時に片方の機器をオフっていたわけではないので、電波干渉による速度低下があるかもしれません。PCWatchのレビュー記事よりもかなり低い値なので。。

というわけで、例えばDTCP-IPに対応したリビングTVにコンバータモードで接続して、他の部屋の無線AP経由でストリーミング視聴、なんて使い方は出来ない、というかしてはいけない。(上記測定ではWANのノードを対象としているが、WR8300Nの値からもわかる通りちびファイがボトルネックになっており、LAN内の測定でも同程度のスループットになるはず)あくまでも小ささを活かして出張時に持ち歩き、ホテルの部屋の有線LANにつないで無線オンリー機器で使用とか、ネットワークの検証時等にちょっと有線・無線ルータとして使いたい(自分の主な使用用途)、といった使い方をする位置付けの製品だと思います。

MZK-RP150N